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K値規制とは

K値とは

K値とは、大気汚染防止法施行規則で定められた硫黄酸化物の排出基準を決めるときに用いられる値のこと。

(いおう酸化物の排出基準)
第三条  法第三条第一項 の規定によるいおう酸化物の排出基準は、次の式により算出したいおう酸化物の量とする。
   q=K×10-3He
   (この式において、q、K及びHeは、それぞれ次の値を表わすものとする。
    q いおう酸化物の量(単位 温度零度、圧力一気圧の状態に換算した立方メートル毎時)
K 法第三条第二項第一号の政令で定める地域ごとに別表第一の下欄に掲げる値
He 次項に規定する方法により補正された排出口の高さ(単位 メートル))
抜粋:大気汚染防止法施行規則

地域ごとに定められたK値から計算されるq値(硫黄酸化物の排出量の限度値)に対して、実際の排出量が下回ってればよいということになります。

Heは、補正された排出口の高さを表し、実際の排出口の高さ(煙突の高さ)に基づいて算出されます。煙突の高さに+煙の上昇するだろう高さを加えた数値です。

つまり、q値はHeが大きくなれば大きくなります。
なので、煙突の高さが高くなればなるほど、排出してもよい硫黄酸化物の量は増えるということです。

K値の考えは、高いところで硫黄酸化物を排出すれば地表への影響が少なくてすむだろうという考えに基づいています。

ですが、K値規制だけでは、光化学オキシダントや酸性雨のような総量が問題となるケースには対応しきれないです。
そのため、工場・事業場が集まっている国指定の箇所については、総量規制が設けられています。

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