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リクシアナ錠30mgと60mgの謎薬価

ざっくりまとめ

リクシアナは60mgと30mgの1錠薬価がさほど変わらないという謎薬価が設定されています。

これを知っておかないと、時々患者さんから、どうしてこんなに高いんだ!!というクレームをくらうことがあるので、知っておいたほうがよいかなと思います。

リクシアナって?

リクシアナは、一般名エドキサバントシル酸塩水和物。
活性化血液凝固第Ⅹ因子を阻害することで、フィブリン形成を抑制し、血を固まりにくくする効果がある。

効能又は効果
○非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
○静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制
○下記の下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制
膝関節全置換術、股関節全置換術、股関節骨折手術
引用:リクシアナ 添付文書

リクシアナの薬価

リクシアナ錠・OD錠15mg⇒294.2円/錠
リクシアナ錠・OD錠30mg⇒538.4円/錠
リクシアナ錠・OD錠60mg⇒545.6円/錠
※薬価は2019年1月現在

そう、リクシアナは60mgと30mgがあまり値段が変わらないんですよね。

こういうクレームが起きる

すると、こんなクレームがおこるのではないでしょうか?

大病院Aで下記処方をもらっている患者
リクシアナ60mg 1回0.5錠
1日1回 朝食後
容体安定したので、かかりつけの町医者Bに行くことに。
処方内容がこう変わる。
リクシアナ30mg 1回1錠
1日1回 朝食後

さてさて、いくら変わるでしょう。
28日分だとすると、大病院Aのほうの薬剤料は、7638.4円
町医者Bのほうの薬剤料は、15075.2円

だいぶ違いますよね!!!
3割負担であれば、大病院Aのほうが約2292円、町医者Bのほうが約4523円くらいの薬剤料なので、2000円くらいはお会計が変わりそうです。
※厳密な診療報酬の計算ではない。

なにも知らない患者さん、あれ?お会計違くない?ってクレームになりそうですよね。

そして、リクシアナは先発なので、【リクシアナ30mg 1回1錠】を、薬局の判断で【リクシアナ60mg 1回0.5錠】に変えることはできません。

なにより、疑義照会して変えてもらうことはできるけど、薬局側からしてみると自家製剤加算とれなくて、半錠にする手間が増えるのはめんどくさいですよね。

ある程度薬価は規格に応じて比例関係になるようにしてほしいものです。

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