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【ナファモスタット】の作用機序・相互作用・禁忌

ざっくりまとめ

ナファモスタットは、トリプシンやプラスミン、トロンビン及びカリクレインを強力に阻害するなど、セリンタンパク酵素活性阻害作用を示す。

補体系の酵素、C1r及びC1sに対しても活性阻害作用を示す。

作用機序

ナファモスタットはタンパク質分解酵素を可逆的に阻害する作用をもつと考えられている。

効能又は効果

  1. 膵炎の急性症状(急性膵炎、慢性膵炎の急性増悪、術後の急性膵炎、膵管造影後の急性膵炎、外傷性膵炎)の改善
  2. 汎発性血管内血液凝固症(DIC)
  3. 出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析及びプラスマフェレーシス)

膵炎が生じると膵管などに、膵臓の酵素が漏れ出しダメージを与えることがある。
そのため、酵素の活性を抑える目的で、膵炎に用いられる。

汎発性血管内血液凝固症(DIC)は、血液の凝固と線溶のバランスが崩れることにより生じるため、血液凝固因子の働きを抑え、凝固を阻止する。
一緒に線溶系の酵素も分解するので、線溶系の働きも低下させる。

相互作用

該当なし。

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

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【問159-103回】

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