第102回 薬剤師国家試験

【問125-102回】薬剤師国家試験問題と解説

一般薬学理論問題【衛生】

喫煙者と非喫煙者における脳血管疾患の年齢階級別発生率を調べ、喫煙と脳血管疾患との関係を調べたところ、表に示す結果が得られた。この結果に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. この表は、症例-対照研究の結果を示している。
  2. この表における相対危険度は、喫煙をやめることによって脳血管疾患発症数がどれくらい減少できるかを示している。
  3. 全ての年齢群のうち、55~59歳の群は、喫煙が脳血管疾患を発症させるリスクが最も高いと考えられる。
  4. 65~69歳の群の相対危険度の値が全ての年齢群の値より低いのは、加齢によって脳血管疾患の発症率が喫煙の有無にかかわらず高くなるためであると考えられ る。
  5. 喫煙と脳血管疾患発症率との関係を解析する上で、年齢が交絡因子となっている。

4、5

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問125解説

1 誤

この表は、症例-対照研究の結果を示している。

要因-対照研究の結果を示している。
症例-対照研究とは、ある疾病に罹患している群とその対照群について、暴露要因を調査する研究である。つまり、すでに疾病を発病しているケースに利用する。
対して、要因-対照研究は、要因となり得そうな因子(この設問の場合は喫煙)に対して、暴露群と対照群に分けて、将来的な疾病の発病可能性が調査するものである。

2 誤

この表における相対危険度は、喫煙をやめることによって脳血管疾患発症数がどれくらい減少できるかを示している。

相対危険度は、喫煙が脳血管疾病発症のリスクを何倍にするかを示す数値である。
喫煙をやめることによって脳血管疾患発症数がどれくらい減少できるかを示している数値は、寄与危険度である。

3 誤

全ての年齢群のうち、55~59歳の群は、喫煙が脳血管疾患を発症させるリスクが最も高いと考えられる。

相対危険度が高い、45~49歳の群が最も高いと考えられる。

4 正

65~69歳の群の相対危険度の値が全ての年齢群の値より低いのは、加齢によって脳血管疾患の発症率が喫煙の有無にかかわらず高くなるためであると考えられる。

その通り。
相対危険度の数値は低いが、喫煙者・非喫煙者問わず発生率が上昇していることから、加齢により、そもそもの脳血管疾患の発症率が高くなっていると考えられる。

5 正

喫煙と脳血管疾患発症率との関係を解析する上で、年齢が交絡因子となっている。

その通り。
交絡因子とは、疾患の発生(今回のケースだと脳血管疾患の発生)に影響を与える調査対象(喫煙か非喫煙か)、以外の要因のこと。
今回のケースでは、年齢が交絡因子となっている。

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