【合格率 70.91%】第104回薬剤師国家試験合格発表

第１０４回薬剤師国家試験の結果

１０４回薬剤師国家試験は、出願者１５７９６名、受験者１４３７６名に対して、合格者１０１９４名で合格率７０．９１％となりました。

去年の第１０３回薬剤師国家試験の合格率が、全体で７０．５８％であったので、ほぼ変わらない難易度だったといえます。

６年制新卒は、出願者１０５３４名、受験者９５０８名に対して、合格者８１２９名で合格率８５．５０％。
６年制既卒は、出願者４８４１名、受験者４５２７名に対して、合格者１９５０名で合格率４３．０７％です。

採点に際して、考慮された問題は、
複数の選択肢を正解とする　問１１３・問１９０
全員を正解として採点する　問１９７
の３問でした。

解説作成完了しました！
分厚い過去問持ち歩くのめんどくさいときにでも、ご活用くださいませ！！！

６年制新卒大学別ランキングまとめ

私立大学で６年制新卒の合格率（対受験者数）が高かった上位５校は下記の通り。
１位　名城大学　合格率９７．７６％
２位　国際医療福祉大学　合格率９７．３３％
３位　九州保健福祉大学　合格率９７．１４％
４位　星薬科大学　合格率９５．４５％
５位　崇城大学　合格率９４．７８％

私立大学で神隠し率（（出願者数－受験者数）/出願者数）が高かった上位５校は下記の通り。
１位　第一薬科大学　神隠し率４８．８０％
２位　岩手医科大学　神隠し率４２．３６％
３位　鈴鹿医療科学大学　神隠し率３６．６７％
４位　奥羽大学　神隠し率３６．００％
５位　九州保健福祉大学　神隠し率３３．３３％

神隠し率が高いところでは、実に半数近くの人が出願はしたものの、受験することができていません。
はっきりいって、大学として異常だと思います。
意図的に卒業留年増やして、次の年の学費を巻き上げてるんじゃないかと勘ぐりたくなるレベルです。

いちおう補足しておくと、神隠し率が低い日本大学や帝京平成大学で本当に神隠しがないとは言い切れません。
出願時期（試験がある１月初旬）よりも前に卒業試験を実施して、不合格ならそもそも出願させない可能性もありますし、進級がえぐいくらい厳しい可能性もあります。

６年制新卒大学別ランキング

合格率ランキング

単純に合格率（合格者数/受験者数）で並び替えると下記表のとおり。

神隠し率ランキング

神隠し率についてもランキングにしておきましょう。
神隠し率＝（出願者数ー受験者数）/出願者数

神隠しとは、合格率を向上させるために卒業試験を設けて、知識水準が低い人はそもそも国家試験を受けさせないようにする仕組みのことです。
あ、もちろん当日体調不良等により、受けられなかったケースもあります。

卒業試験による神隠し（いわゆる卒留）は、偏差値が低めの大学で横行しています。
薬学部はこの神隠しがあるので、単純に合格率が高い＝いい大学というわけではなくなるのです。