薬学基礎知識– category –
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イオン交換樹脂
イオン交換樹脂とは、高分子化合物であり、その構造中のイオンを、溶液中の同種のイオンと交換する性質を持つ物質です。 【】 陰イオンが高分子化合物側に固定してあり、陽イオンを交換する樹脂です。 ナトリウムイオン、カルシウムイオンといった陽イオン... -
炎色反応
炎色反応は、主に金属イオンの同定、ハロゲン化合物の検出に用いられる方法で、下記の通り、日本薬局方に規定されている。 1.04 炎色反応試験法 炎色反応試験法は,ある種の元素が鋭敏にブンゼンバーナーの無色炎をそれぞれ固有の色に染める性質を利用して... -
ギブスの相律
【】 ギブスの相律は、平衡系における成分数、相数、自由度の関係を示す法則です。具体的には、次の式で表されます。 F = C - P + 2 ここで、 F: 自由度(独立な変数の数) C: 成分数(平衡系に存在する異なる物質の数) P: 相数(平衡系に存在する異なる... -
ルシャトリエの法則
ルシャトリエの法則の概要 ルシャトリエの法則は、化学反応が平衡状態にあるときに、外部からの圧力、温度、物質量の変化が反応にどのような影響を与えるかを説明する法則である。 システムが外部条件の変化に対応して新しい平衡状態に適応するため、反応... -
ファンデルワールス力
ファンデルワールス力とは、原子・分子・イオン間に働く引力もしくは反発力のことである。主に分子間距離が近いときに発生する。 この相互作用は、下記の物理現象に由来する力である。 双極子間に働く相互作用 双極子とその双極子に誘起された誘起双極子と... -
ファントホッフの式(van’t hoffの式)
ファントホッフの式は、下記式で表される「化学反応の平衡状態において、温度(エンタルピー・エントロピー)と平衡定数を結びつける式」です。 K:平衡定数 R:気体定数 T:絶対温度 H0:標準状態エンタルピー S0:標準状態エントロピー -
行動変容ステージモデル
【行動変容ステージモデルとは】 人が行動を変える場合には、下記の5つのステージを経ると考えるモデル。 服薬指導、治療説明においては、患者がいまどこのステージにいるのがを把握し、適切な対応をすることが望まれる。 「無関心期」 「関心期」 「準備... -
DPC制度
【DPC制度とは】 DPC制度とは、包括医療費支払い制度のことである。 すべての医療機関で実施されているわけではなく、対象となる病院が限られている。 DPCとは、「Diagnosis(診断) Procedure(診療行為) Combination(組み合わせ)」の略で... -
インフォームド・コンセント
【インフォームド・コンセントとは】 インフォームド・コンセントは、インフォームド(治療や臨床試験・治験の内容・方針について、十分な説明を受け、正しく理解したうえで)コンセント(自らの自由意志に基づいて医療従事者と合意する)ことをさす。 【... -
ウィンクラー法(水中溶存酸素量測定)
【ウィンクラー法とは】 ウィンクラー法は、水中の溶存酸素量を測定する方法の一つ。 【ウィンクラー法の原理】 第一段階:溶存酸素固定 水中に溶解している酸素を固定し、正確な量を定量できるようにする。 試料に、アルカリ条件下で硫酸マンガン(MnS...