今、働いている薬局が
残業が多すぎる!!!お局さんがうざい!!!
かかりつけのノルマが厳しい!!!
仕事内容がきつい!!!経営者の運営方針がムカつく!!!
客層が悪い!!!給料上がらない!!!
キャリアアップをしたい!!!在宅業務取り組んでみたい!!!!
などなど
もうだめだ、上に何言っても何も変わらないし、もう職場を変えるしかない!と思っているあなた。
転職は衝動的にしてしまうと、後で後悔します。
ちょっとだけ深呼吸して、この記事に目を通してみてください。
退職を決断する前に
まずはじめに、人によっては耳が痛い話かもしれませんが、敢えて言わせてください。
本当に、周りの環境はヒドイものですか?
客観的に見たら、いやそれ普通じゃん?と言われてしまうような内容ではないですか?
自分自身に問題があったり、改善の余地はないですか?
筆者は、大手の調剤薬局グループで、数多くの転職希望者の履歴書を見てきました。一昔前の薬剤師が本当に足りてない状況ですと、履歴書の転職歴が多かろうと、薬剤師を補充することが最優先だったので、よっぽどのことがなければ採用の判断をしていました。
ですが、だんだんと薬剤師が飽和の時代に変わりつつあります。
そうなってくると、転職歴が多いというだけで、他の応募者と比較して劣ってしまい、受かりにくくなってしまいます。
もちろん、今の環境が客観的にみてヒドイもので、それなら仕方ないねというケースもありますが、そうでない場合、仕事が長続きしない人なんだという烙印を押されてしまうのです。
そこで、安易な転職をしないように、今の職場環境が第三者からみて、どの程度のものなのか、友人等に相談してみることをおすすめします。
転職エージェントに退職したらよいかを相談するのは間違いです。
転職エージェントは、求職者を転職させないとお金になりませんので、転職する方へ言葉巧みに誘導してくるものですから。。。
退職を決断したら
退職を決断したら、後は爆速で準備をしていきましょう。まずは、転職エージェントへの登録です。
求人情報は一期一会です。早いもの勝ちの世界でもあります。
いい求人を手に入れる可能性を少しでもあげるために、早めにエージェントに登録しましょう。
また、一つのエージェントに絞って転職活動する必要もありません。いい求人を手に入れるために、少なくとも2つ以上のエージェントに登録することをおすすめします。
時々、現職を辞めてしまってから転職活動をする方をお見受けしますが、かなりのリスクです。転職活動は在職中に必ず行い、次の職場が決まってから辞めるようにしましょう。
転職活動に向けて整理
転職エージェントに登録すると同時期に、いろいろ自分のキャリアや求める職場条件を整理しましょう。
【過去の振り返り】
- 今までの職場のどういうところが嫌だったか。なじめなかったか。
- 逆に、今の職場の良いところはどこか。
- 自信をもてる仕事上のスキル(調剤が早い、一人薬剤師やってた、大人数の薬局を回せるなど)
- テンションが落ちる業務、苦手意識がある業務
【今後のキャリア展望】
- 次の職場では、どういう業務に取り組みたいか。
- ずっと現場勤務で行きたいのか、本部勤務も機会があればやりたいのか。
- 独立志望はあるのか。
【希望する勤務環境、条件】
- 転勤の可否
- 通勤範囲の条件(電車、バス、車、所要時間など)
- 希望年収(パートさんなら時給)
- 次の職場決定の重点ポイントはどこにするか。(お金なのか、通勤時間なのか、やりたい仕事なのか)
転職エージェントと面談する前に、ある程度は固めておきましょう。
転職エージェントとの面談時間も限られているので、面談のときに考えればいいやではなく、予めある程度の答えをもって面談に臨んだほうが有意義なものになります。
転職エージェントと面談
転職エージェントは、どちらかといえば、企業の味方だと思ったほうがいいです。転職させないとお金にならないんでね。なので、良いことは話半分くらいの温度感で、悪いことは話10倍くらいの温度感で聞いておきましょう。
転職エージェントとの面談はおおよそこのような流れで進みます。
面談を通して、どのような職場で働きたいのかを詰めていきます。ここが転職エージェントの能力が分かれるポイントですね。より具体的に、より詳細に詰めれるかによって、提案する薬局が求職者に刺さるかどうかに繋がります。
いくつか薬局を提示してくれます。それぞれの薬局概要を聞いて、ここは合いそうとか、ここは合わなさそうをざっくばらんに雑談ベースで話していきます。
この段階で、転職エージェントの提案してくれる薬局が微妙。。。と感じるようであれば、別の転職エージェントに話を聞いてみることをおすすめします。転職エージェントの質の差は、かなりあります。なんか合わないなと思ったら、さっさと他のエージェントの話を聞いてみることをおすすめします。
2、3個に候補の薬局が絞れたら、転職エージェント経由の面接アポ取りに進みます。在職中であれば、仕事の合間を縫っての面接となるので、長丁場になると転職モチベーションも下がってしまって、うまく行かなくなる可能性があるので、短期決戦で終わらせたほうがよいです。
例えば、有給で1日休みを取ってしまって、その日に面接をすべて終わらせてしまうとか。ですね。
いざ転職の面接へ
転職の面接ですが、薬局薬剤師の場合、問われる主なポイントは、次のようなことになります。
- 転職の動機、至った経緯
- 次の職場にはどういうところを求めているか(≒うちを選んだのはなぜか?)
- 雇用条件等の確認
転職の難易度は、薬局側がどの程度薬剤師を求めているかという点が大きく左右します。
薬剤師が足りていない状況であれば、薬剤師免許をもってて、意思疎通はかれる普通の人であれば内定となります。
逆に、ある程度の頭数は足りてはいるので、いい人がいればということになれば、今ままでの経歴やら今後やりたいこと、条件等鑑みて決められるので、必ず内定とはいかないでしょう。
端的に、大雑把に言ってしまえば、薬剤師の転職は、時の運が大きく影響します。
なので、一・二社程度落ちたからといって、凹む必要は全くなく、ああ運が悪かったなと思ってください。5社も続けて落ちるようであれば、それは面接の印象がすごい良くないといった原因があると思うので、振り返ってみてください。
内定GET!!!
さて、無事内定をゲットしたら、提示された内定条件で確定する前に、ちょっと交渉してみましょう。
複数内定でているのであれば、可能だったらやんわりと転職エージェントを通じてこう言ってもらうんです。
他の内定先がこのくらいの条件なので、同水準になりませんか・・・。
もし、この一言で条件が上がったら御の字ですし、もしダメだったとしても、転職エージェントが気を利かしてやってくれたってことにすればいいんです。この一手間をかけるだけで、条件変わるかもしれないんですよ。そりゃ、言ったもんがちでしょ?
退職の旨を伝える
無事内定もGETしたなら、もうあとは、現職に退職の意向を伝えるだけです。
ただ、よっぽどのことが無い限り、引き止めをしてくると思います。
- あなたがいないと店舗が回らないので、辞められたら困るよ。。。
- 次の人が採用できるまで、辞めることはできないよ。
- 条件もっとよくするから残ってよ。。。
あの手この手で引き止めが来るかもしれませんが、退職の意向を伝えてから、向こうが条件よくしたりしたとしても、絶対に残ってはいけません。絶対です。
なぜかというと、あの人はなにかあったら辞めるかもしれないというレッテルが貼られた状態で働いたとしても、あんまりいいことないからです。
というかですね、辞めるって言い出してから条件あげてくれるなら、もっと前から上げておけって話ですよね笑
次の人採用できないから辞められたら困るよ系の引き止めですが、雇用契約書に、退職の場合は◯ヶ月前に申し出ること。とか記載があると思うので、それに従っていれば、文句言われる筋合いはないですよね。
もし、そういう記載がないようならば、2~3ヶ月前には伝えておけばよいかと思います。
人が補充できないというのは、経営者側の問題だと、割り切りましょう。
民法627条の定めで、『当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。』とあるので、雇用者側は2週間前に申し出ることによって労働関係を解約できる権利を有しているということは、覚えておいてください。
もしも、自力で退職の申し出するのが、精神衛生上難しそうだということであれば、退職代行を使うのもありだと思います。おすすめは、【退職代行ガーディアン】 です。
退職代行には、弁護士によるもの、労働組合によるもの、民間企業によるものがあります。
が、交渉できる権限を有しているのは、弁護士と労働組合だけなんです。
また、弁護士は費用が高くついてしまうのがネックなのですが、労働組合によるものであれば、弁護士と比べて安くやってもらえるので、便利です。
よっぽどそういう事情がない限りは、自分の言葉で説明し、ある程度の理解をしてもらった上で、送ってもらったほうが、後腐れなくて良いかと思います。
注意が必要なのですが、もしあなたが、そこの地域に根を張っており、現職と転職先が同じ地域にあって、接点が少なからずあるかもというのであれば、退職の申出はゆっくり慎重に丁寧に行うことをおすすめします。
悪評ほどすぐ広まってしまい、その地域で薬剤師として活動できなくなってしまう可能性がありますので。
出社最後の日まで
退職が決まってから最終出勤日までの間は、浮足立ってしまう可能性が高く、ミスをしてしまいがちです。
ここでミスしてしまうと、「あいつは、他のところ行くからって調子乗ってる」とか「わざと手を抜いてるに違いない」と思われてしまいます。
なので、この期間だけは全神経集中して、マジでミスのない仕事をするよう心がけてください。
もしあるなら有給消化期間
有給消化期間があるのであれば、ゆっくりしましょう。人生において働かなくても良い期間というのは、普通に仕事している人であれば、非常に貴重です。
ここでうっかり、次の職場のために勉強をとか、スキルアップのためになにかしようとか、頑張ってしまうと大体後悔します。『休めるときに休む』が長い社会人生活では肝心なところかなと思います。
次の職場でスタートダッシュを
何事も最初が肝心です。
初日から遅刻したり、忘れものしたり、減点ポイントがあると、非常にイケてません。ずっとそのマイナスレッテルを貼られることになってしまいます。
無理にテンション上げたりする必要はありません。自然体ながら、最低限の減点ポイントを回避すればいいのです。