リフィル処方せんとは
リフィル処方せんとは、一定期間は同じ処方せんを用いて繰り返し調剤を行うできる処方せんを指します。
現在日本では、処方せんは一度限りであるので、たとえ同じ薬が処方され続ける場合であっても、毎回医師の診察を受けて、処方せんを発行してもらわなければ、薬をもらうことはできません。
でも、血圧の薬や高脂血症の薬などは、長きに渡り同じ薬を服用し続けるケースが多く、また診察も血圧測ったり、血液検査をしたその結果を確認するだけ、ということが多いです。
リフィル処方せんは、毎回診察を受ける時間や労力を削減することができるので、医療費の削減や医師の慢性的な忙しさを解消することができるのではないかと期待が集められています。
アメリカでは、もうすでにリフィル処方せんが用いられているので、それを真似することで日本でもできるのではないでしょうか。
リフィル処方せんの問題点
リフィル処方せんのメリットをお伝えしてきたので、デメリットもお伝えしておくと、
- 医師が診察を行う頻度が減るため、病状の悪化に気づけない恐れがある。
- 不正(転売目的など)に医薬品を貯めこむ人が現れる可能性がある。
- 調剤を行う薬剤師に対する、診察に準じた知識レベルまで高める教育コストが生じる。
これらのようなことが生じると考えられます。
やはり、医師に毎回みてもらう安心感というのはあるかなーと感じ、薬剤師がこの安心感を提供できるかと言われれば、すぐには難しいのでは・・・と思います。
とはいえ、日本の医療制度は金銭的に崩壊しかかっているので、背に腹は変えられないで、【リフィル処方せん】制度が急速に進み出すのではないかと感じています。