ヒュッケル則とは
ヒュッケル則とは、平面構造化合物において、芳香族性を示すかどうかを推定する規則のことである。
π電子の数が、4n+2(nは0を含めた正の整数)のときに、芳香族性を示す。※nが大きくなるにつれて、ヒュッケル則に従わない化合物もでてくる。
環の炭素の代わりに、ヘテロ元素(窒素・酸素・硫黄など)が置換したものであっても、ヒュッケル則を満たせば芳香族性を示す。
ヒュッケル則に従う化合物の例
n=0 π電子2つ
シクロプロペニルカチオン
n=1 π電子6つ
ベンゼン、シクロペンタジエニルアニオン、シクロヘプタトリエニルカチオン、ピロール、ピリジン、フラン、チオフェン
n=2 π電子10つ
ナフタレン
n=3 π電子14つ
アズレン